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読んだ本07-言い訳ばかりの私を変えた夢みたいな夢の話

 

言い訳ばかりの私を変えた夢みたいな夢の話

言い訳ばかりの私を変えた夢みたいな夢の話

 

 吉永龍樹さん。と書くとイマイチ分からなくなってしまうけれどヨシナガさんと書くとこれはもう「僕のみた秩序」の管理人がパッと浮かぶ。

この本の本質はもちろん、帯ではあちゅうさんが書いている「才能がないなら、使えるものは全部使おう」というメッセージなんだけど。

それよりも個人的には「なんて秀逸なタイトルなんだ」という思いが強かった。
ストーリーラインはいわゆる仕事にやりがいを感じてい無いOLが素敵な上司と出会い、人生が変わって行くという、言ってはなんだけれどありがちなサクセスストーリー。そこに著者がヨシナガさんだという前提が機能していく本だと思ってもらっていい。良い話なんだけど、これをヨシナガさんを知らない人が読んで何か感じるものがあんのか...?という思いも少しある。

話がズレてしまったので戻ると、タイトルの「言い訳ばかりの私を変えた夢みたいな夢の話」だ。つまり、夢の話だ。ヨシナガさんが書いた「かくあるべき姿」というか「こうあれば面白く生きられますよ、私はそうしてきましたよ」という実体験に基づいた話も全ては夢なのだ。夢は夢であり、霞のように実体が無く叶うわけもないと言いたいわけではない。ただ某将棋漫画の名台詞を引用すると「他のどのライバルよりも1時間長く 毎日努力を続ければ ある程度迄の夢は かなりの確率で叶う」だ。

「賢い僕はこうやりましたよ、なんでアナタはやらないんですか?」といういけすかなさを自分をモデルにしたキャラクタとして上司を出したりタイトルでこれでもかと夢をつけることで払拭している。それって実は凄いことだなあと。もし無意識に(いやこんなもんこれでもかと作為的だと思いますが)やっていたとすると、あれだけデカいサイトを運営してた人ってのは本能的に炎上回避するようになっているんだなあと思ったりしました。