クロキメモ

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読んだ本03/04-我が逃走/日本一「ふざけた」会社の ギリギリセーフな仕事術

 

我が逃走

我が逃走

 

 

 

 はるか昔の様に感じるけれど実は割と最近、テキストサイトが流行っていた。僕がネットに触れ出した頃には既にダイアルアップだの何だのという地獄の様な縛りは無くなっていたけれど、まだギリギリでテキストサイトも最後の灯火といった風体で、読み漁りました。

ゴブリンと僕、桃色核実験。いやはや上げると膨大な量になるので適当に切り上げるけど、特にその活動に参加するではなく傍観者としてテキストサイトの(今思うだに)衰退を見続けていたら、一方的に知っている人たちがオモコロというポータルサイトを立ち上げて、そこにこれまた一方的に知っている人たちが加わっていく。そして現在。ちなみに家入さんも新進気鋭の若手起業家という触れ込みの前にオモコロ派生で知っていた気がする。

なのでこの2冊の著者はどちらも「ネットでおもしろい事やってる人達」というカテゴリで(そして今でもそれは名実ともにそうなんだけど)、ビジネス書だったりこういった若干意識高い人が読みそうな本を書けるイメージじゃ無かった。でもなんだか二冊ともちゃんとしてました。我が逃走に関してはちょっといい話ですらある。

日本一「ふざけた」会社のギリギリセーフな仕事術にあったワードを使うと、あの頃の、テキストサイト最盛期に名が挙がって、僕が見る様になった衰退期までその名前が残っていた人達というのは、「人生設計バカ」という面白さが絶対的に今よりある。

なんだかね。マネタイズ。大事です。ええそりゃ大事です。ただ、承認欲求を満たすためだけに日々コンテンツを考えていた、賢い人達から言わせると「それなんの意味があるの?」って環境下で面白を考えていた人達はその分どこかネジが飛んでいて。好みの話としてですが、僕は今のインターネッツより好きです。

なんだろうね、コンテンツを公開することが簡単になりすぎたとかもあるんでしょうかね。「(賢い人達からすると)無駄な時間をかけれますか?」というフィルタが薄くなったというか。まあ、ブログでメモ書いてる人間が言うなっつー話か。